GP東京でのレガシー地域対抗戦
2016年5月9日 Magic: The Gathering大きな大会に合わせ開催される「東京(周辺)VS名古屋(周辺)地域対抗戦」。
今回はスタン1マッチ、レガシー4マッチの変則フォーマットで開催!
我々えぬきるもはや、これのためにGPやBMOに行くと言っても過言ではない。
なんと今回はカバレッジ形式でお届け!
○一番卓◯
ヒラサワ(青白人間 神奈川)vs ハシモト(ゴーグルランプ 千葉)
ヒラサワといえば、フォーマットを問わず好調な最近のトーナメント成績で知られており、
実際に今日もGP本戦を11-4のマネーフィニッシュで終えた直後の「乗っている」状態だ。
対するハシモトは突出した大会成績があるわけでもない。デッキ相性が大きく物を言うレガシーでなく、
練度の依存度が高いスタンダードに名古屋勢があえて送り込んだ意図が気になるところだ。
「スリーブがモンスターボールなんだからもう俺の勝ちじゃん」
「いや、こちらは『みがわり』だから捕まえられないですよ」
両者軽口を叩きながらもわずかな緊張が見て取れる。
それもそのはず、二人とも地域対抗戦に選手として参加するのは初めてだからだ。
既に盛り上がっている周りの「ノリ」に気後れしている部分を、スリーブに関する話題で互いに緩和しているようにも見えた。
ゲーム1
ダイスに勝ったハシモトは初ターンを獲物道をアンタップインさせてエンド。
2ターン目には溺墓の寺院を捨てての苦しめる声でドローを進め手札を整える。
一方一度マリガンしながらも力強くキープ宣言をしたヒラサワは1ターン目に町のゴシップ屋から2ターン目町のゴシップ屋、スレイベンの検査官とロケットスタート。
ハシモトは3ターン目にメインでのコジレックの帰還を余儀なくされる。
コジレックの帰還をすり抜けた扇動された民衆はサリアの副官の援護を得てダメージを刻んでいく。
決して軽くない攻撃を受けながらもマナを着々と伸ばしていたハシモトは、ついに炎呼び、チャンドラにたどり着き[-4]能力で盤面を一掃する。
更地になった戦場には翌ターン、奴が現れる。そう、世界を壊すものだ。
ヒラサワは反射魔導士で世界を壊すものを一度どかすも、そこには刻むべきクロックがない。
再び降臨した世界を壊すものにライフを10まで叩き落とされたヒラサワを待っていたのは、紅蓮術師のゴーグルでコピーされた巨人の陥落X=7だった。
ヒラサワ 0-1 ハシモト
「ゴシップモンガーがチャンドラ圏外になってたらやばかった」
そう呟くハシモトの表現は決して誇張ではない。
横に並べるデッキでありながら、一匹でも取りこぼせば重い一撃を刻まれ続ける。
ならばどうすればいい。全て焼き付くすしかない。
忙しなくサイドボードを入れ替えるハシモトの口から、そんな言葉が続いた気がした。
ゲーム2
今度は7枚をキープしたヒラサワは町のゴシップ屋からドラゴンを狩る者・スレイベンの検査官と1ゲーム目同様の速いスタート。
一方一度マリガンしたハシモトは、焦熱の衝動を1枚使うも、その後はニッサの巡礼の連発等、悠長とも言える動き。
サリアの副官により打点を引き上げたヒラサワの人間軍団はハシモトのライフを一気に6まで落とし込み、返すターンのブロッカーもケアしての全力展開。
盤面のクリーチャーの数とパワーを確認したハシモトは、静かに3ゲーム目への移行を促した。
ヒラサワ 1-1 ハシモト
可変するタフネスと、火力による除去。
思えばこのマッチアップは、先手後手の重要さでいえば現在のスタンダード環境でも随一と言えるだろう。
現実に、このマッチでは先手側がゲームを取り続けている。
ならば、この3ゲーム目は。
答えを問うように、両者は手札を開いた。
ゲーム3
両者ともにマリガン。
燃え殻の林間地をタップインしたハシモトに対し、ヒラサワは実にこのマッチ3度目となる1ターン目町のゴシップ屋。
これを焦熱の衝動で除去されると、ヒラサワはしばし考えてからドラゴンを狩る者・探検隊の特使といわゆる「1マナ2/1」を2体展開した。
ハシモトにコジレックの帰還を最速で撃つ準備が整っていれば、優位は一気に傾く。そんな展開の仕方だ。
これはヒラサワなりのギャンブルだったのか。結果、コジレックの帰還は撃たれなかった。
こうなれば恐れること無くサリアの副官を繰り出せるヒラサワ。一気に6点の打点を叩き込む。
ハシモトも懸命にマナを伸ばすが、継続的な6点打点はいかんともしがたい。
とはいえ、ヒラサワも後続が展開できていない。土地は平地が3枚あるのみで、
あとパワー2が一体いればハシモトのライフを綺麗に削りきれるという状況でもクリーチャーは出てこない。
ハシモトの残ライフが2になったところで、ようやく巨人の陥落X=2が3/2二体を仕留める。
返しのターンにヒラサワはスレイベンの検査官・町のゴシップ屋と一気に二体を戦場に送り込む。
これに対し世界を壊すものを返すハシモト。
どちらかをブロックできれば、ライフは1残る計算だ。
「アウト確定のカードが多すぎるな…」
そうハシモトがつぶやいたのが聞こえたかどうか、ヒラサワは手の内からゆっくりと石の宣告を見せる。
ハシモトは、知っていたよと言う風に頭を振って右手を差し出した。
ヒラサワ 2-1 ハシモト
ヒラサワ、見事勝利し東京チームに貢献!
○ニ番卓◯
Shimpeist(アルーレン 東京)vs イタヅ(Ant 愛知)
ニ番卓では「和製Tom Ross」Shimpeistと、「美濃加茂三銃士」イタヅが対決する。
実はこの2人、前回GPで開催された東西8構決戦でも対戦経験がある。Shimpeistが使用したアルーレンに対し、
イタヅは「よく分からん、ショーテルぶっぱ」という初心者丸出しプレイをするものの、対応できなかったShimpeistがまさかの敗北を喫している。
因縁の相手にリベンジを果たすべく意気込むShimpeist、だがイタヅのリラックマスリーブの柄に違和感を覚える。「デッキが違う…?」と警戒しつつも、ダイスロールに勝利し先手を取る。
ゲーム1
互いに7枚のハンドをキープ。
先手Shimpeist1ターン目、土地セットからの思考囲い。苦い顔をしながらイタヅが公開したのは、「フェッチ×2、むかつき、冥府の教示者、ペタル、ブレスト、ダリチュ」。
間違いなくANT、しかもかなり強力な手札に少々面食らいながらも、Shimpeistは冷静な判断でむかつきを叩き落とす。
対するイタヅ、1ターン目ドローしたポンダーをキャスト。トップ3枚にダリチュとペタルが見える。むかつきを落としていなければ即唱えられていたことからも、
先刻のShimpeistの判断は正しかったと言えるだろう。イタヅはペタルを手札に加え、ハンデス警戒のため1枚を戦場に出しターンを終える。
苦しい状況のShimpeistだが、2ターン目は土地セット以外のアクション無し。
返しのターン、ダリチュを引き込みコンボスタートの準備を整えたイタヅは磐石な状態で仕掛けるべくメインでブレスト。3枚はペタル、ギタ調、土地。
ペタル土地をトップに戻し、ギタ調でShimpeistの手札にカウンターが無いことを確認すると、手札のマナ加速を全て使い切ってから冥府の教示者で炎の中の過去をサーチ。
再度のマナ加速から教示者FB、苦悶の触手が見えるとShimpeistは静かに土地を畳んだ。
Shimpeist 0-1 イタヅ
ゲーム2
後がないShimpeistだが、初手7枚を自信の表情でキープ。イタヅも7枚でゲームを始める。
先手1ターン目、G1と同じくShimpeistの思考囲い。公開されたのは、「フェッチ、ギタ調、ブレスト、教示者、ダリチュ×2、カバリチュ」。
またも強力なイタヅのハンド。Shimpeistはしばし思考した後、ブレストを指定する。
イタヅの1ターン目、こちらもG1同様ドローポンダーからのキャスト、しかしトップ3枚に土地が無くシャッフル。
シャッフル後のドローでフェッチを引き込みエンド。
そしてShimpeistの2ターン目、唱えたのは陰謀団式療法。
先刻ブレストを優先して落とした理由を悟り、イタヅはこれを受け入れる。宣言は「冥府の教示者」。
連続ハンデスで苦しくなるイタヅだが、2ターン目ドローも土地。やむなくターンを返す。
Shimpeistの3ターン目、キャスト悪意の大梟から即座に生贄、セラピーをFB。これにはイタヅも苦笑い、ダリチュ2枚を落とされてしまう。
手札がカバリチュ、ギタ調、フェッチのみとなってしまったイタヅ、3ターン目ドローはまたも土地。打開策を探す為ギタ調をキャストする。
Shimpeistの手札は「軟泥、ウィル、夢で忍び寄るもの、ブレスト」。カウンターに加え墓地対策まであることが発覚し頭を抱えるが、キャントリップで2枚目の教示者を引き入れる。
そしてターンエンド、Shimpeistはブレストを唱えて手札を入れ替える。続いて4ターン目、ついにShimpeistが魔の魅惑をキャスト。イタヅに緊張が走る、が「徴募兵も引かれてなければ大丈夫…」Shimpeistの手札を思い返し祈る。Shimpeistはこのターンを返した。
追い込まれたイタヅ、4ターン目ドローはペタル。Shimpeistはカウンターを握っている、ハンデスを引くまで待つか、動いてウィルを切らせるか…迷った末に後者を選択。
ペタル設置、カバリチュからハンド0で教示者をキャストも、当然Shimpeistはウィルでこれを打ち消す。
ですよねー、とイタヅはターンエンド宣言。Shimpeistの手札から軟泥が飛び出す。
次ターン、Shimpeistも徴募兵は引けない。炎の中の過去ルートを潰すべく、イタヅの墓地から2枚の教示者を追放しアタックでライフを詰める。
イタヅは5ターン目、引いたポンダーに望みを託す。…もう一度ポンダースタックフェッチ(スタックで切る意味は無い)。
シャッフルはせず、カードを1枚引いてターンエンド。
Shimpeist6ターン目、Shimpeistはフェッチを引き緑マナ源を追加。イタヅの墓地から全てのマナ加速まで追放し炎の中の過去を完全に無効化し、
アタックでライフを12まで削った。いよいよ絶体絶命のイタヅ、ShimpeistもG2の勝ちを確信する。
だが6ターン目、イタヅは先程確認したカードをドロー。暗黒の儀式から続けて唱えられたのは…「闇の誓願」。
魔功達成により3マナが発生。残った土地1枚とペタルを切り5マナからキャスト、むかつき。
想定外の動きに動揺を隠せないShimpeist。だが相手のライフはフェッチにより11、しかも浮きマナは無い。あとは全てを神に託し、イタヅに対しアド死コールをかけ続けるのみ。
むかつき解決、1枚目…冥府の教示者。
続けてペタル2枚、カバリチュ、土地。
Shimpeistの顔が、引きつる。
しかしイタヅもLEDを捲れない。元々少ないライフが遂にアド死ラインの5に達する。
悩むイタヅ、だがここで止めたところで解決策は無い。覚悟を決め、さらにデッキトップを捲る。
そうしていよいよライフ3。Shimpeistが「いけるか!?」と思った次の瞬間、トップから公開されたのは「ライオンの瞳のダイアモンド(英)」。
全てを悟ったShimpeistはイタヅに対し手を差し出す。握手を交わし、決着。
Shimpeist 0-2 イタヅ
「Shimpeistさん、いつでもリベンジ待ってますよ!」-イタヅ-
○三番卓◯
keipon(グリデル 東京) vs ニシカワ(コボスト 愛知)
勝負の前にがっちりとお互いのお腹を掴みあう二人。
準備の間もクラッシュトークと言う名の煽り合いが止まない。それもそのはず、この二人は数時間前の8構で様々な駆け引きの末、
keiponが勝利を納めていた因縁の対決でもあったのだ。それだけにお互いの手の内は知っているといったところだろう。
ゲーム1
先手で悩んだ末にマリガンを宣言したニシカワに対してkeiponは7枚の手札をキープ。
まずは安全確認と、ギタクシア派の調査をプレイしたニシカワは相手のハンドに2枚のForce of Willを確認すると投了を宣言するのであった。
keipon 1-0 ニシカワ
ゲーム2
keiponのForce of Willに対して否定の契約を投入したニシカワに対してギタクシア派の調査からスニショであると読んだkeiponは慣れた手つきでサイドボードしていく。
お互いマリガンを宣言し6枚の手札をキープした二人。
土地も置かずターンを返したニシカワに対してkeiponはアンシーからシャーマンをプレイして応戦する。
次のターン、ニシカワからついにマナの合流点が出てくると、keiponは「ドレッジかよREB入れちまったよ」と自らのサイドボードミスを悔やみながらデルバーを出してクロックを追加していく。
続く3ターン目もアクションを起こせないニシカワに対してkeiponのデルバーで公開されたトップはギタクシア派の調査。これにはニシカワも動揺を隠せないのか苦笑い。
そしてギタクシア派の調査から公開された手札は数枚のコボルトと否定の契約、召喚の契約。keiponは続けて陰謀団式療法で否定の契約を落としながら変身したデルバーとシャーマンのライフルーズでクロックを刻んでいく。
飛行機械でチャンプブロックしながら残りライフ5で迎えた最終ターンでようやく唯々諾々を引き込んだニシカワだったがそれがFoWされるとがっくりと肩を落とすのであった
keipon 2-0 ニシカワ
相手のデッキを読み違え、コボルトストームに大爆笑してなお冷静なプレイを続けたkeipon、おめでとう!
○四番卓◯
カタカワ(e-sports 神奈川)vs ツボウチ(オムニショー 愛知)
ゲーム1
前回大阪大会ではツボウチの圧倒的な手札と冷静沈着なプレイングの前になす術も無く敗れたカタカワ。
今回こそはと雪辱を誓うがそんな感情とは裏腹に痛恨のダブルマリガンを喫する。
それに対して先行のツボウチは静かにキープを宣言。相手のデッキが分からない以上もみ消しと不毛の大地をケアして溢れかえる岸辺をメイン起動から島サーチ、という地味ながらクレバーなプレイングをみせる。
続く第2ターンには裏切りものの都をセットするロケットスタートだが、メインで実物提示教育を唱えることはせずターンを終了。カタカワのエンド前に何かアクションを起こす構えだ。
後手のカタカワもダブマリとはいえ黙ってはいない。ウギンの目とエルドラージの寺院を合わせた4マナから難題の予見者プレイに対しツボウチはやや苦しそうにスタックで直感。3枚のForce of Willから1枚を手に入れ、これを打ち消す。
実はこの時ツボウチは2枚の実物提示教育を抱えており、あとは残るコンボパーツを探すのみ、という状況であった。残念ながらライブラリートップから狙いの1枚が引けなかった様子のツボウチは黙ってターンを渡す。
一方手を緩めるわけにはいかないカタカワはウギンの目からエルドラージのミミックを実質無料で出しつつ難題の予見者を重ねる。これには流石のツボウチも「え〜2枚目は強い!」と手札を開かざるを得ない。
実物・実物・直感・呪文貫きというツボウチの手札から頼みの綱の直感を叩き落とす事に成功したカタカワ。さすがに勝負を決められないツボウチに対し、現実を砕くものからの一撃14点アタックで一気にとどめを刺したのであった。
カタカワ 1-0 ツボウチ
ゲーム2
先行のゲームを落として渋い表情のツボウチだが、マリガンチェックでは力強くキープを宣言。溢れかえる岸辺までは1戦目と同じだが、今回はすぐに起動せずにエンド。
これに対しカタカワは裏切りものの都から虚空の杯というレガシーのコンボデッキに対しこれ以上無いスタートで応える。対応してフェッチを切ったツボウチはツンドラをサーチ。
「ウィルはいいけど、ピアスはやだな」とつぶやくカタカワの予想に反し、スタックで唱えられたのは悟りの教示者。この解決でツボウチのライブラリートップに加えられたのは「全知」。
その上で虚空の杯着地を許可し意に介さないツボウチの態度が、わずか1ターンでテンパイ状態まで持っていったことを予感させる。
ツボウチのターン。さすがに2マナランドまでは辿りついていなかったようでフェッチランドをセットしてエンド。これを受けたカタカワはやや悩んだ様子で第一ターンにセットした裏切りものの都からアメジストのとげ。
これをカウンターできないツボウチとしては次のターンに実物提示教育からのコンボ達成が見えていただけに苦しい状況だ。しかしカタカワも裏切りものの都のデメリット能力を嫌い土地をセットしなかったためクロックとなるクリーチャーを戦場に送り出せない。
対するツボウチはまたも土地を追加するだけでターンを返す不気味な展開。
次のターンのカタカワのドローはウギンの目。生贄に捧げられた裏切りものの都のマナと合わせてまたも難題の予見者をプレイ。
広げたツボウチの手札は実物・エムラクール・直感・全知・ギタクシア派の調査。アメジストの棘での妨害が無ければ前のターンであっさりゲームを終わらせていたであろう強力な手札だ。
カタカワは一瞬エムラクールを選びかかるが、チームメイトと熟慮の上この中から直感を追放。果たしてこの選択が意味するところとは。
いずれにせよ差し迫った脅威に対処ができないツボウチは、ライフを計算したのち1ターンを挟んで実物提示教育をプレイ。
「全知」を裏向きに差し出す。同時に公開されたカタカワのカードは「忘却の輪」!!ツボウチの全知をゲーム外に追放することに成功する。
思わずガッツポーズをとるカタカワに対し、「分かってはいたさ」という表情のツボウチ。
無念のフルタップで返したターンに現実を砕くものが駆け抜け、カタカワのリベンジを決定付けると同時に関東チームに最初の勝利をもたらしたのだった。
カタカワ 2-0 ツボウチ
○五番卓◯
マルショウ(Ant 東京)vs ジンノ(リアニ 愛知)
五番卓ではBMOレガシーvol.5準優勝のマルショウと、今回のGP東京でようやくGP2日目に臨むことができたりして私生活が順風満帆なジンノが対決する。
マルショウと言えば前回の対抗戦で東京勢の刺客として初登場し、苦悶の触手3入りAntでニシカワのミラクルを完膚なきままにフルボッコした強豪である。
名古屋勢はこのAntに度肝を抜かれトラウマを植え付けられたという。
「ニシカワがやれれたようだな…」「奴は美濃加茂三銃士の中でも最弱…」「マルショウごときに負けるとはえぬきるの面汚しよ…」そんな雰囲気を醸し出すジンノはデッキの相性差からか余裕の表情。
ゲーム1
ダイスロールに勝ったジンノは7枚のハンドを隣のツボウチと相談する。
「キープやん」というツボウチに「ないわー」と一蹴しマリガン。
マリガン後の6枚をツボウチに見せドヤ顔の表情。
対するマルショウは、7枚のハンドをキープ。「まぁ相手のデッキわからんしええやろ」と落ち着きを見せる。
先手のジンノはフェッチを置きエンド。
マルショウは即ギタ調。
見えたジンノのハンドは
ウィル、ブレスト、土地、納墓、再活性
マルショウ 0-1 ジンノ
ゲーム2
「あのデッキはあかん」カタカワとサイドボードの確認をするマルショウは渋い表情。
サイドボードにほとんど対策はないらしい。ジンノはその会話をBGMに他の卓の写真を撮る余裕を見せる。
マルショウは「マリガンしてもこれ以上の手になりそうもないし」と7枚のハンドをキープ。
ジンノはマリガン後渋々キープを宣言。
先手のマルショウはドロー呪文で手札の質を高めていくプラン。
ジンノは土地をセットしてドローゴー。またもやテンパイなのか?
返しのマルショウはドロー呪文からセラピーをキャスト。ジンノは対応せず不敵な笑みを浮かべるのみ。
指定は「納墓」!
しかしジンノの手札にはデイズが一枚と釣り竿しかない。
セラピーをすかったものの両者痛み分けの状態。
ジンノは土地をセットしてまたしてもドローゴー。
ここでついにマルショウが勝負に出る。
メインブレストからまたしてもセラピー。
ジンノはたまらずデイズをキャスト。
セラピーは打ち消されるものもそれは予定調和。
「もう一枚デイズがあったら知らん!」
暗黒の儀式→暗黒の儀式→むかつき のビックプレイ!
ジンノは対応するすべはなく「来いよマルショウ!」と煽っていく。
ライフ18から始まる死への道。果たして死ぬのはどちらなのか。
苦悶の触手、炎の中の過去、冥府の教示者、サージカル、陰謀団式療法…マナ加速はめくれない。
そしてライフは残り4、ここでマルショウはむかつき死を恐れすべてを手札に加える事に。
このターンに死ぬことはない。ジンノは安堵の表情を浮かべるも、気付いたのだった。
「これあかんやつや」
そう、ターンを返せばむしろ盤石な手札なのだと。
そしてジンノは前回のニシカワと同様数回に分けて触手に嬲られたのであった。
マルショウ 1-1 ジンノ
ゲーム3
ジンノはマリガン後熟考の末キープ。
マルショウはまたしてもノーマリガンでキープ。
ジンノは土地セットから入念な研究。
墓地に落としたのはグリセルブランドと白いクリーチャー。
そして力強くターンを返す。
マルショウはギタ調!
ジンノの手札は
土地、土地、ウィル、死体発掘、動く死体
マルショウが苦い顔をしてターンを返す。
そして迎えたジンノのターン、勝利宣言とも取れる「死体☆発掘」をつきつける。
マルショウの顔がゆがむ。
ジンノはここぞとばかりにその顔を写真に収めていく。
外野からはジャッジ案件だろ!と怒声が飛び交うも、恍惚な表情を浮かべもはや相手にしていない。
しかしマルショウはにやりと笑うと
「サージカル!指定はグリセルブランド!」
ジンノの顔がぐにゃりと歪み、デッキから約束された勝利の剣(グリセルブランド)がすべて抜かれてしまう。
そして死体発掘が解決されジンノの場に現れたクリーチャーはそう
「えりしぇの~ん」
マルショウ 2-1 ジンノ
「ぐや゛じぃぃいぃぃぃぃぃぃ」-ジンノ-
以上 関東 4-1 名古屋
次回はBMO vol.7で開催予定です。
今回はスタン1マッチ、レガシー4マッチの変則フォーマットで開催!
我々えぬきるもはや、これのためにGPやBMOに行くと言っても過言ではない。
なんと今回はカバレッジ形式でお届け!
○一番卓◯
ヒラサワ(青白人間 神奈川)vs ハシモト(ゴーグルランプ 千葉)
ヒラサワといえば、フォーマットを問わず好調な最近のトーナメント成績で知られており、
実際に今日もGP本戦を11-4のマネーフィニッシュで終えた直後の「乗っている」状態だ。
対するハシモトは突出した大会成績があるわけでもない。デッキ相性が大きく物を言うレガシーでなく、
練度の依存度が高いスタンダードに名古屋勢があえて送り込んだ意図が気になるところだ。
「スリーブがモンスターボールなんだからもう俺の勝ちじゃん」
「いや、こちらは『みがわり』だから捕まえられないですよ」
両者軽口を叩きながらもわずかな緊張が見て取れる。
それもそのはず、二人とも地域対抗戦に選手として参加するのは初めてだからだ。
既に盛り上がっている周りの「ノリ」に気後れしている部分を、スリーブに関する話題で互いに緩和しているようにも見えた。
ゲーム1
ダイスに勝ったハシモトは初ターンを獲物道をアンタップインさせてエンド。
2ターン目には溺墓の寺院を捨てての苦しめる声でドローを進め手札を整える。
一方一度マリガンしながらも力強くキープ宣言をしたヒラサワは1ターン目に町のゴシップ屋から2ターン目町のゴシップ屋、スレイベンの検査官とロケットスタート。
ハシモトは3ターン目にメインでのコジレックの帰還を余儀なくされる。
コジレックの帰還をすり抜けた扇動された民衆はサリアの副官の援護を得てダメージを刻んでいく。
決して軽くない攻撃を受けながらもマナを着々と伸ばしていたハシモトは、ついに炎呼び、チャンドラにたどり着き[-4]能力で盤面を一掃する。
更地になった戦場には翌ターン、奴が現れる。そう、世界を壊すものだ。
ヒラサワは反射魔導士で世界を壊すものを一度どかすも、そこには刻むべきクロックがない。
再び降臨した世界を壊すものにライフを10まで叩き落とされたヒラサワを待っていたのは、紅蓮術師のゴーグルでコピーされた巨人の陥落X=7だった。
ヒラサワ 0-1 ハシモト
「ゴシップモンガーがチャンドラ圏外になってたらやばかった」
そう呟くハシモトの表現は決して誇張ではない。
横に並べるデッキでありながら、一匹でも取りこぼせば重い一撃を刻まれ続ける。
ならばどうすればいい。全て焼き付くすしかない。
忙しなくサイドボードを入れ替えるハシモトの口から、そんな言葉が続いた気がした。
ゲーム2
今度は7枚をキープしたヒラサワは町のゴシップ屋からドラゴンを狩る者・スレイベンの検査官と1ゲーム目同様の速いスタート。
一方一度マリガンしたハシモトは、焦熱の衝動を1枚使うも、その後はニッサの巡礼の連発等、悠長とも言える動き。
サリアの副官により打点を引き上げたヒラサワの人間軍団はハシモトのライフを一気に6まで落とし込み、返すターンのブロッカーもケアしての全力展開。
盤面のクリーチャーの数とパワーを確認したハシモトは、静かに3ゲーム目への移行を促した。
ヒラサワ 1-1 ハシモト
可変するタフネスと、火力による除去。
思えばこのマッチアップは、先手後手の重要さでいえば現在のスタンダード環境でも随一と言えるだろう。
現実に、このマッチでは先手側がゲームを取り続けている。
ならば、この3ゲーム目は。
答えを問うように、両者は手札を開いた。
ゲーム3
両者ともにマリガン。
燃え殻の林間地をタップインしたハシモトに対し、ヒラサワは実にこのマッチ3度目となる1ターン目町のゴシップ屋。
これを焦熱の衝動で除去されると、ヒラサワはしばし考えてからドラゴンを狩る者・探検隊の特使といわゆる「1マナ2/1」を2体展開した。
ハシモトにコジレックの帰還を最速で撃つ準備が整っていれば、優位は一気に傾く。そんな展開の仕方だ。
これはヒラサワなりのギャンブルだったのか。結果、コジレックの帰還は撃たれなかった。
こうなれば恐れること無くサリアの副官を繰り出せるヒラサワ。一気に6点の打点を叩き込む。
ハシモトも懸命にマナを伸ばすが、継続的な6点打点はいかんともしがたい。
とはいえ、ヒラサワも後続が展開できていない。土地は平地が3枚あるのみで、
あとパワー2が一体いればハシモトのライフを綺麗に削りきれるという状況でもクリーチャーは出てこない。
ハシモトの残ライフが2になったところで、ようやく巨人の陥落X=2が3/2二体を仕留める。
返しのターンにヒラサワはスレイベンの検査官・町のゴシップ屋と一気に二体を戦場に送り込む。
これに対し世界を壊すものを返すハシモト。
どちらかをブロックできれば、ライフは1残る計算だ。
「アウト確定のカードが多すぎるな…」
そうハシモトがつぶやいたのが聞こえたかどうか、ヒラサワは手の内からゆっくりと石の宣告を見せる。
ハシモトは、知っていたよと言う風に頭を振って右手を差し出した。
ヒラサワ 2-1 ハシモト
ヒラサワ、見事勝利し東京チームに貢献!
○ニ番卓◯
Shimpeist(アルーレン 東京)vs イタヅ(Ant 愛知)
ニ番卓では「和製Tom Ross」Shimpeistと、「美濃加茂三銃士」イタヅが対決する。
実はこの2人、前回GPで開催された東西8構決戦でも対戦経験がある。Shimpeistが使用したアルーレンに対し、
イタヅは「よく分からん、ショーテルぶっぱ」という初心者丸出しプレイをするものの、対応できなかったShimpeistがまさかの敗北を喫している。
因縁の相手にリベンジを果たすべく意気込むShimpeist、だがイタヅのリラックマスリーブの柄に違和感を覚える。「デッキが違う…?」と警戒しつつも、ダイスロールに勝利し先手を取る。
ゲーム1
互いに7枚のハンドをキープ。
先手Shimpeist1ターン目、土地セットからの思考囲い。苦い顔をしながらイタヅが公開したのは、「フェッチ×2、むかつき、冥府の教示者、ペタル、ブレスト、ダリチュ」。
間違いなくANT、しかもかなり強力な手札に少々面食らいながらも、Shimpeistは冷静な判断でむかつきを叩き落とす。
対するイタヅ、1ターン目ドローしたポンダーをキャスト。トップ3枚にダリチュとペタルが見える。むかつきを落としていなければ即唱えられていたことからも、
先刻のShimpeistの判断は正しかったと言えるだろう。イタヅはペタルを手札に加え、ハンデス警戒のため1枚を戦場に出しターンを終える。
苦しい状況のShimpeistだが、2ターン目は土地セット以外のアクション無し。
返しのターン、ダリチュを引き込みコンボスタートの準備を整えたイタヅは磐石な状態で仕掛けるべくメインでブレスト。3枚はペタル、ギタ調、土地。
ペタル土地をトップに戻し、ギタ調でShimpeistの手札にカウンターが無いことを確認すると、手札のマナ加速を全て使い切ってから冥府の教示者で炎の中の過去をサーチ。
再度のマナ加速から教示者FB、苦悶の触手が見えるとShimpeistは静かに土地を畳んだ。
Shimpeist 0-1 イタヅ
ゲーム2
後がないShimpeistだが、初手7枚を自信の表情でキープ。イタヅも7枚でゲームを始める。
先手1ターン目、G1と同じくShimpeistの思考囲い。公開されたのは、「フェッチ、ギタ調、ブレスト、教示者、ダリチュ×2、カバリチュ」。
またも強力なイタヅのハンド。Shimpeistはしばし思考した後、ブレストを指定する。
イタヅの1ターン目、こちらもG1同様ドローポンダーからのキャスト、しかしトップ3枚に土地が無くシャッフル。
シャッフル後のドローでフェッチを引き込みエンド。
そしてShimpeistの2ターン目、唱えたのは陰謀団式療法。
先刻ブレストを優先して落とした理由を悟り、イタヅはこれを受け入れる。宣言は「冥府の教示者」。
連続ハンデスで苦しくなるイタヅだが、2ターン目ドローも土地。やむなくターンを返す。
Shimpeistの3ターン目、キャスト悪意の大梟から即座に生贄、セラピーをFB。これにはイタヅも苦笑い、ダリチュ2枚を落とされてしまう。
手札がカバリチュ、ギタ調、フェッチのみとなってしまったイタヅ、3ターン目ドローはまたも土地。打開策を探す為ギタ調をキャストする。
Shimpeistの手札は「軟泥、ウィル、夢で忍び寄るもの、ブレスト」。カウンターに加え墓地対策まであることが発覚し頭を抱えるが、キャントリップで2枚目の教示者を引き入れる。
そしてターンエンド、Shimpeistはブレストを唱えて手札を入れ替える。続いて4ターン目、ついにShimpeistが魔の魅惑をキャスト。イタヅに緊張が走る、が「徴募兵も引かれてなければ大丈夫…」Shimpeistの手札を思い返し祈る。Shimpeistはこのターンを返した。
追い込まれたイタヅ、4ターン目ドローはペタル。Shimpeistはカウンターを握っている、ハンデスを引くまで待つか、動いてウィルを切らせるか…迷った末に後者を選択。
ペタル設置、カバリチュからハンド0で教示者をキャストも、当然Shimpeistはウィルでこれを打ち消す。
ですよねー、とイタヅはターンエンド宣言。Shimpeistの手札から軟泥が飛び出す。
次ターン、Shimpeistも徴募兵は引けない。炎の中の過去ルートを潰すべく、イタヅの墓地から2枚の教示者を追放しアタックでライフを詰める。
イタヅは5ターン目、引いたポンダーに望みを託す。…もう一度ポンダースタックフェッチ(スタックで切る意味は無い)。
シャッフルはせず、カードを1枚引いてターンエンド。
Shimpeist6ターン目、Shimpeistはフェッチを引き緑マナ源を追加。イタヅの墓地から全てのマナ加速まで追放し炎の中の過去を完全に無効化し、
アタックでライフを12まで削った。いよいよ絶体絶命のイタヅ、ShimpeistもG2の勝ちを確信する。
だが6ターン目、イタヅは先程確認したカードをドロー。暗黒の儀式から続けて唱えられたのは…「闇の誓願」。
魔功達成により3マナが発生。残った土地1枚とペタルを切り5マナからキャスト、むかつき。
想定外の動きに動揺を隠せないShimpeist。だが相手のライフはフェッチにより11、しかも浮きマナは無い。あとは全てを神に託し、イタヅに対しアド死コールをかけ続けるのみ。
むかつき解決、1枚目…冥府の教示者。
続けてペタル2枚、カバリチュ、土地。
Shimpeistの顔が、引きつる。
しかしイタヅもLEDを捲れない。元々少ないライフが遂にアド死ラインの5に達する。
悩むイタヅ、だがここで止めたところで解決策は無い。覚悟を決め、さらにデッキトップを捲る。
そうしていよいよライフ3。Shimpeistが「いけるか!?」と思った次の瞬間、トップから公開されたのは「ライオンの瞳のダイアモンド(英)」。
全てを悟ったShimpeistはイタヅに対し手を差し出す。握手を交わし、決着。
Shimpeist 0-2 イタヅ
「Shimpeistさん、いつでもリベンジ待ってますよ!」-イタヅ-
○三番卓◯
keipon(グリデル 東京) vs ニシカワ(コボスト 愛知)
勝負の前にがっちりとお互いのお腹を掴みあう二人。
準備の間もクラッシュトークと言う名の煽り合いが止まない。それもそのはず、この二人は数時間前の8構で様々な駆け引きの末、
keiponが勝利を納めていた因縁の対決でもあったのだ。それだけにお互いの手の内は知っているといったところだろう。
ゲーム1
先手で悩んだ末にマリガンを宣言したニシカワに対してkeiponは7枚の手札をキープ。
まずは安全確認と、ギタクシア派の調査をプレイしたニシカワは相手のハンドに2枚のForce of Willを確認すると投了を宣言するのであった。
keipon 1-0 ニシカワ
ゲーム2
keiponのForce of Willに対して否定の契約を投入したニシカワに対してギタクシア派の調査からスニショであると読んだkeiponは慣れた手つきでサイドボードしていく。
お互いマリガンを宣言し6枚の手札をキープした二人。
土地も置かずターンを返したニシカワに対してkeiponはアンシーからシャーマンをプレイして応戦する。
次のターン、ニシカワからついにマナの合流点が出てくると、keiponは「ドレッジかよREB入れちまったよ」と自らのサイドボードミスを悔やみながらデルバーを出してクロックを追加していく。
続く3ターン目もアクションを起こせないニシカワに対してkeiponのデルバーで公開されたトップはギタクシア派の調査。これにはニシカワも動揺を隠せないのか苦笑い。
そしてギタクシア派の調査から公開された手札は数枚のコボルトと否定の契約、召喚の契約。keiponは続けて陰謀団式療法で否定の契約を落としながら変身したデルバーとシャーマンのライフルーズでクロックを刻んでいく。
飛行機械でチャンプブロックしながら残りライフ5で迎えた最終ターンでようやく唯々諾々を引き込んだニシカワだったがそれがFoWされるとがっくりと肩を落とすのであった
keipon 2-0 ニシカワ
相手のデッキを読み違え、コボルトストームに大爆笑してなお冷静なプレイを続けたkeipon、おめでとう!
○四番卓◯
カタカワ(e-sports 神奈川)vs ツボウチ(オムニショー 愛知)
ゲーム1
前回大阪大会ではツボウチの圧倒的な手札と冷静沈着なプレイングの前になす術も無く敗れたカタカワ。
今回こそはと雪辱を誓うがそんな感情とは裏腹に痛恨のダブルマリガンを喫する。
それに対して先行のツボウチは静かにキープを宣言。相手のデッキが分からない以上もみ消しと不毛の大地をケアして溢れかえる岸辺をメイン起動から島サーチ、という地味ながらクレバーなプレイングをみせる。
続く第2ターンには裏切りものの都をセットするロケットスタートだが、メインで実物提示教育を唱えることはせずターンを終了。カタカワのエンド前に何かアクションを起こす構えだ。
後手のカタカワもダブマリとはいえ黙ってはいない。ウギンの目とエルドラージの寺院を合わせた4マナから難題の予見者プレイに対しツボウチはやや苦しそうにスタックで直感。3枚のForce of Willから1枚を手に入れ、これを打ち消す。
実はこの時ツボウチは2枚の実物提示教育を抱えており、あとは残るコンボパーツを探すのみ、という状況であった。残念ながらライブラリートップから狙いの1枚が引けなかった様子のツボウチは黙ってターンを渡す。
一方手を緩めるわけにはいかないカタカワはウギンの目からエルドラージのミミックを実質無料で出しつつ難題の予見者を重ねる。これには流石のツボウチも「え〜2枚目は強い!」と手札を開かざるを得ない。
実物・実物・直感・呪文貫きというツボウチの手札から頼みの綱の直感を叩き落とす事に成功したカタカワ。さすがに勝負を決められないツボウチに対し、現実を砕くものからの一撃14点アタックで一気にとどめを刺したのであった。
カタカワ 1-0 ツボウチ
ゲーム2
先行のゲームを落として渋い表情のツボウチだが、マリガンチェックでは力強くキープを宣言。溢れかえる岸辺までは1戦目と同じだが、今回はすぐに起動せずにエンド。
これに対しカタカワは裏切りものの都から虚空の杯というレガシーのコンボデッキに対しこれ以上無いスタートで応える。対応してフェッチを切ったツボウチはツンドラをサーチ。
「ウィルはいいけど、ピアスはやだな」とつぶやくカタカワの予想に反し、スタックで唱えられたのは悟りの教示者。この解決でツボウチのライブラリートップに加えられたのは「全知」。
その上で虚空の杯着地を許可し意に介さないツボウチの態度が、わずか1ターンでテンパイ状態まで持っていったことを予感させる。
ツボウチのターン。さすがに2マナランドまでは辿りついていなかったようでフェッチランドをセットしてエンド。これを受けたカタカワはやや悩んだ様子で第一ターンにセットした裏切りものの都からアメジストのとげ。
これをカウンターできないツボウチとしては次のターンに実物提示教育からのコンボ達成が見えていただけに苦しい状況だ。しかしカタカワも裏切りものの都のデメリット能力を嫌い土地をセットしなかったためクロックとなるクリーチャーを戦場に送り出せない。
対するツボウチはまたも土地を追加するだけでターンを返す不気味な展開。
次のターンのカタカワのドローはウギンの目。生贄に捧げられた裏切りものの都のマナと合わせてまたも難題の予見者をプレイ。
広げたツボウチの手札は実物・エムラクール・直感・全知・ギタクシア派の調査。アメジストの棘での妨害が無ければ前のターンであっさりゲームを終わらせていたであろう強力な手札だ。
カタカワは一瞬エムラクールを選びかかるが、チームメイトと熟慮の上この中から直感を追放。果たしてこの選択が意味するところとは。
いずれにせよ差し迫った脅威に対処ができないツボウチは、ライフを計算したのち1ターンを挟んで実物提示教育をプレイ。
「全知」を裏向きに差し出す。同時に公開されたカタカワのカードは「忘却の輪」!!ツボウチの全知をゲーム外に追放することに成功する。
思わずガッツポーズをとるカタカワに対し、「分かってはいたさ」という表情のツボウチ。
無念のフルタップで返したターンに現実を砕くものが駆け抜け、カタカワのリベンジを決定付けると同時に関東チームに最初の勝利をもたらしたのだった。
カタカワ 2-0 ツボウチ
○五番卓◯
マルショウ(Ant 東京)vs ジンノ(リアニ 愛知)
五番卓ではBMOレガシーvol.5準優勝のマルショウと、今回のGP東京でようやくGP2日目に臨むことができたりして私生活が順風満帆なジンノが対決する。
マルショウと言えば前回の対抗戦で東京勢の刺客として初登場し、苦悶の触手3入りAntでニシカワのミラクルを完膚なきままにフルボッコした強豪である。
名古屋勢はこのAntに度肝を抜かれトラウマを植え付けられたという。
「ニシカワがやれれたようだな…」「奴は美濃加茂三銃士の中でも最弱…」「マルショウごときに負けるとはえぬきるの面汚しよ…」そんな雰囲気を醸し出すジンノはデッキの相性差からか余裕の表情。
ゲーム1
ダイスロールに勝ったジンノは7枚のハンドを隣のツボウチと相談する。
「キープやん」というツボウチに「ないわー」と一蹴しマリガン。
マリガン後の6枚をツボウチに見せドヤ顔の表情。
対するマルショウは、7枚のハンドをキープ。「まぁ相手のデッキわからんしええやろ」と落ち着きを見せる。
先手のジンノはフェッチを置きエンド。
マルショウは即ギタ調。
見えたジンノのハンドは
ウィル、ブレスト、土地、納墓、再活性
マルショウ 0-1 ジンノ
ゲーム2
「あのデッキはあかん」カタカワとサイドボードの確認をするマルショウは渋い表情。
サイドボードにほとんど対策はないらしい。ジンノはその会話をBGMに他の卓の写真を撮る余裕を見せる。
マルショウは「マリガンしてもこれ以上の手になりそうもないし」と7枚のハンドをキープ。
ジンノはマリガン後渋々キープを宣言。
先手のマルショウはドロー呪文で手札の質を高めていくプラン。
ジンノは土地をセットしてドローゴー。またもやテンパイなのか?
返しのマルショウはドロー呪文からセラピーをキャスト。ジンノは対応せず不敵な笑みを浮かべるのみ。
指定は「納墓」!
しかしジンノの手札にはデイズが一枚と釣り竿しかない。
セラピーをすかったものの両者痛み分けの状態。
ジンノは土地をセットしてまたしてもドローゴー。
ここでついにマルショウが勝負に出る。
メインブレストからまたしてもセラピー。
ジンノはたまらずデイズをキャスト。
セラピーは打ち消されるものもそれは予定調和。
「もう一枚デイズがあったら知らん!」
暗黒の儀式→暗黒の儀式→むかつき のビックプレイ!
ジンノは対応するすべはなく「来いよマルショウ!」と煽っていく。
ライフ18から始まる死への道。果たして死ぬのはどちらなのか。
苦悶の触手、炎の中の過去、冥府の教示者、サージカル、陰謀団式療法…マナ加速はめくれない。
そしてライフは残り4、ここでマルショウはむかつき死を恐れすべてを手札に加える事に。
このターンに死ぬことはない。ジンノは安堵の表情を浮かべるも、気付いたのだった。
「これあかんやつや」
そう、ターンを返せばむしろ盤石な手札なのだと。
そしてジンノは前回のニシカワと同様数回に分けて触手に嬲られたのであった。
マルショウ 1-1 ジンノ
ゲーム3
ジンノはマリガン後熟考の末キープ。
マルショウはまたしてもノーマリガンでキープ。
ジンノは土地セットから入念な研究。
墓地に落としたのはグリセルブランドと白いクリーチャー。
そして力強くターンを返す。
マルショウはギタ調!
ジンノの手札は
土地、土地、ウィル、死体発掘、動く死体
マルショウが苦い顔をしてターンを返す。
そして迎えたジンノのターン、勝利宣言とも取れる「死体☆発掘」をつきつける。
マルショウの顔がゆがむ。
ジンノはここぞとばかりにその顔を写真に収めていく。
外野からはジャッジ案件だろ!と怒声が飛び交うも、恍惚な表情を浮かべもはや相手にしていない。
しかしマルショウはにやりと笑うと
「サージカル!指定はグリセルブランド!」
ジンノの顔がぐにゃりと歪み、デッキから約束された勝利の剣(グリセルブランド)がすべて抜かれてしまう。
そして死体発掘が解決されジンノの場に現れたクリーチャーはそう
「えりしぇの~ん」
マルショウ 2-1 ジンノ
「ぐや゛じぃぃいぃぃぃぃぃぃ」-ジンノ-
以上 関東 4-1 名古屋
次回はBMO vol.7で開催予定です。
BMOでのレガシー身内対抗戦
2016年3月21日 Magic: The Gathering(記載の一部にかなりの誇大表現が含まれます)
えぬきるのみんなはレガシーが好きだ。
もともとグランプリに合わせて始めたレガシーだけど、その熱を加速させてくれたのはえぬきる界隈の関東組であり、彼らに憧れてレガシーを頑張ってきた。
えぬきるにとって彼らは師であり、目標でもあった。
着々と練習を重ね、参加したBMO vol4においては日本最強チーム決定戦レガシー において、優勝をもぎとり、勝利の涙を流しながら商品の神戸牛を頬張った。
だがしかし、彼らは「神戸に行くまでもない!(神戸は遠いから行けません)」との理由から会場おらず、相まみえることはなかった。
そして彼らとの決着をつけるために臨んだBMO vol5の地である横浜で、ついに相まみえることに。
直接対決はなかったものの、結果はえぬきるは4位と5位、彼らは14位(多分そんくらい)とお互いにかなりの好成績を残したが、彼らを圧倒した瞬間でもあった。(ちなみに参加チームは16チームくらい)
一回くらいは間違いはあるかもしれない…そんな中、前回のGP名古屋において、彼らとの対抗戦4vs4のシングルエリミが行われた。結果はえぬきるが1-2フィニッシュを飾り、彼らを返り討ちにした。
前回までのあらすじ おわり
まぁそんな感じで、BMOvol6において関東名古屋5vs5のチーム戦を突発で開催!
果たして東京組がついに実力を見せるのか?
1番卓
○名古屋組(白タッチオムニ) vs ●関東組(e-Sports)
e-Sportsしてる彼の顔はとても輝いていました。
2番卓
●名古屋組(白タッチオムニ) vs ○関東組(スニーク)
結果しか知らんすまん。
3番卓
●名古屋組(BUG続唱) vs ○関東組(ジャンド)
最終戦は「こんなの絶対おかしいよ」レベルやったね。
5番卓
○名古屋組(リアニ) vs ●関東組(ANT)
セラピーって難しいね。
2-2で残るは4番卓!1-1で迎えた最終戦。
4番卓
●名古屋組(ミラクル) vs ○関東組(ANT)
あんなANT卑怯やん。
めちゃくちゃ白熱したものの、やはり技量の差で負け。。。
勝ち目があったのも更に悔しい!
ということで、2-3で関東組に惜敗。(そもそも関東組の一人はTOP8に残っているのでその時点で東京組の圧勝である。)
やっぱり関東組からまだまだ学ぶことが多くて、精進あるのみと皆心に刻んだのでした。
大きな大会で会える度、こうやって対抗戦やれるのは楽しいので、今後も続けていきたい!
plen
えぬきるのみんなはレガシーが好きだ。
もともとグランプリに合わせて始めたレガシーだけど、その熱を加速させてくれたのはえぬきる界隈の関東組であり、彼らに憧れてレガシーを頑張ってきた。
えぬきるにとって彼らは師であり、目標でもあった。
着々と練習を重ね、参加したBMO vol4においては日本最強チーム決定戦レガシー において、優勝をもぎとり、勝利の涙を流しながら商品の神戸牛を頬張った。
だがしかし、彼らは「神戸に行くまでもない!(神戸は遠いから行けません)」との理由から会場おらず、相まみえることはなかった。
そして彼らとの決着をつけるために臨んだBMO vol5の地である横浜で、ついに相まみえることに。
直接対決はなかったものの、結果はえぬきるは4位と5位、彼らは14位(多分そんくらい)とお互いにかなりの好成績を残したが、彼らを圧倒した瞬間でもあった。(ちなみに参加チームは16チームくらい)
一回くらいは間違いはあるかもしれない…そんな中、前回のGP名古屋において、彼らとの対抗戦4vs4のシングルエリミが行われた。結果はえぬきるが1-2フィニッシュを飾り、彼らを返り討ちにした。
前回までのあらすじ おわり
まぁそんな感じで、BMOvol6において関東名古屋5vs5のチーム戦を突発で開催!
果たして東京組がついに実力を見せるのか?
1番卓
○名古屋組(白タッチオムニ) vs ●関東組(e-Sports)
e-Sportsしてる彼の顔はとても輝いていました。
2番卓
●名古屋組(白タッチオムニ) vs ○関東組(スニーク)
結果しか知らんすまん。
3番卓
●名古屋組(BUG続唱) vs ○関東組(ジャンド)
最終戦は「こんなの絶対おかしいよ」レベルやったね。
5番卓
○名古屋組(リアニ) vs ●関東組(ANT)
セラピーって難しいね。
2-2で残るは4番卓!1-1で迎えた最終戦。
4番卓
●名古屋組(ミラクル) vs ○関東組(ANT)
あんなANT卑怯やん。
めちゃくちゃ白熱したものの、やはり技量の差で負け。。。
勝ち目があったのも更に悔しい!
ということで、2-3で関東組に惜敗。(そもそも関東組の一人はTOP8に残っているのでその時点で東京組の圧勝である。)
やっぱり関東組からまだまだ学ぶことが多くて、精進あるのみと皆心に刻んだのでした。
大きな大会で会える度、こうやって対抗戦やれるのは楽しいので、今後も続けていきたい!
plen